2007年度は教養ゼミは担当しません。以下は2006年度版です。

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教養ゼミナール 「テクノロジーが社会に出るまで」 2006年度版

担当:垂水浩幸、前期水曜3限、1号館9階 プログラミング演習室

(last update: 2006/6/27)

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1.授業の概要

テクノロジーは最終的には製品や要素技術として世の中に貢献してこそ価値がある。今後講義でテクノロジーに関わる知識を習得していくに先立ち、工業製品と社会との関連、利用者との関連について問題意識を持っておくことは、大学での学習目的を明確にする上で重要である。本ゼミでは、工業をとりまく社会背景、社会の諸制度、製品企画手法、製品の使いやすさ評価などのテーマを中心に、先端ベンチャー企業などを例にとってテクノロジーと社会との関わりを知ることを目標としている。しかし最も重要な課題は各テーマについて調査、発表、討論をする力を養うことである。理科系学生が一般に苦手とされる国語力、コミュニケーション能力の向上についても積極的に取り組んでもらうことを前提とする。

2.授業の目的・達成目標

(1) 調査、討論、グループ作業、資料作成、発表など大学生に必要な基本的学習能力を習得する。

(2) 技術と社会のかかわりについて調査することにより、工学・技術と社会との接点をさまざまな角度から知る。

(3) 製品の使いやすさという観点で身の回りの工業製品を評価することにより、ユーザの視点や市場性を意識できるようにする。

(4) 新聞や雑誌の経済記事、工業記事を読めるようにする。

3.授業及び学習の方法

4名程度で一つの班を作り、毎回指定の班に予め決めたテーマについて調査した内容を発表してもらう。発表の際にはパワーポイント又は手書きによる資料を要求する。各回は班の代表者が発表することになるが、全参加学生が期間中一度は必ず発表すること。発表者以外の全学生には必ず積極的に質問、討論をしてもらう。討論・発言態度は重要な評価項目であり、発言の少ない学生は単位取得可能性が低くなる。すなわち発言の消極的な者は不合格となることがあるので注意すること。レポートは3回課し、ゼミで学んだり感じたことをまとめてもらう。

4.成績評価の方法と基準

発表資料・レポートの内容充実度を40%、プレゼンテーション技術を30%、討論・発言態度を30%で評価する。

5.授業計画

回数
内容
資料
詳細
1
4/12
オリエンテーション
 資料
ゼミの進め方について説明する。
2
4/19
 新聞・雑誌を読もう
     経済記事・技術記事をとりあげ、その内容が完全に理解できるまで調査・報告をしてもらう。ここまでで、1回目のレポート提出。
3
4/26
 
4
5/10
 
5
5/17
資料
6
5/24
製品企画の手法&
使いやすい製品とは
   (1) 既存の製品の特徴を分析する手法について学ぶ。自分達が新しい特徴を持った製品の開発を狙うとすればどうすれば良いのかを考えるヒントになる。グループで検討を行って発表してもらう。
(2) 個々の技術は先端的であったとしても、使いにくい製品は売れない。どういうものが利用者に喜ばれるのか、分析の手法や事例を学んで実習する。
ここまでで、2回目のレポート提出。
7
5/31
 
8
6/7
 
9
6/14
 
10
6/21
 
11
6/28
資料
12
7/5
技術と社会のかかわり
  先端技術ベンチャー企業を興して成功した例や技術の欠陥が社会に大きな影響を与えた例など、技術と社会のかかわりについて事例を調査して発表してもらう。最終レポート提出。
13
7/12
 
14
7/19
 
15
7/26
資料

発表の要領

レポート提出締切日

回数
締切日
内容
1
5/24
「新聞・雑誌を読もう」について
2
7/5

「製品企画の手法」、「使いやすい製品とは」について

3
8/4
起業と事故の例について

レポートに書くべき内容

レポート提出方法

6.教科書・参考書

資料を配布する。それ以外の参考書はその都度指示する。

7.オフィスアワー

オフィスアワーは水曜14:40-15:30ですが、この時間に講義のある学生さんは終了後にでも来てください。質問はなるべくゼミ中に。またメールでも受け付けます。(tarumi@eng.kagawa-u.ac.jp)。

8.履修上の注意

4回以上欠席は不可とする。遅刻・早退は正当な理由のある場合2回で欠席1回と同等とする。理由のない遅刻・早退は1回で欠席と同等とする。

9. 過去の教養ゼミ

2004年度