ソフトウェア信頼性 (火4) 2008年版 担当:垂水

last update: 2008/8/5

資料のアクセスにはパスワードの必要な場合があります。パスワードはこちらで得てください。


注意事項

授業の目標

  1. ソフトウェアの品質について、その特性を複数説明できる。
  2. 仕様書作成時に注意すべき事項について説明でき、簡単なモジュール仕様書を作成できる。
  3. ソフトウェアのレビューの方法について一例を説明できる。
  4. テストについて複数の方法とそれぞれの目的を説明できる。
  5. デバッガの主な機能について説明できる。
  6. ISO-9000 シリーズの意義とそのソフトウェア開発への適用時の注意事項について説明できる。

授業の概要

まず、ソフトウェアのライフサイクルの中で信頼性・品質に関係する部分について注目する。次に、ソフトウェアの信頼性・品質を定義する。その後、ソフトウェアのライフサイクルに沿って、見積もり、仕様書作成から、テスト、保守まで、それぞれの場面で使われる技術・技法について解説と演習を行う。さらに、組織的立場からの取り組みとして、ISO9000シリーズについて説明する。

成績評価

レポート50%、期末試験50%で評価し、目標達成が確認できた者を合格とする。

講義予定/経過

資料は更新されることがありますので更新日に注意してください。

回数
講義日
予定内容
理解目標
備考、進捗状況など
1
4/15
オリエンテーション;ソフトウェア工学概観
ソフトウェアのライフサイクルモデルについて復習する。  
2
4/22
ソフトウェアの信頼性・品質とは
ソフトウェアの品質の定義、その中での信頼性の位置付けについて理解する。  
3
5/8
ソフトウェアの尺度
ソフトウェアの品質尺度、規模の尺度について理解する。  
4
5/13
上流工程(1) ソフトウェアの見積り
ソフトウェアの見積り技法について理解する。  
5
5/20
上流工程(2) 仕様書の作成
仕様書の意味について理解し、品質の高い仕様書がどのようなものかを知る。
過去の仕様書作成課題に対する講評
6

5/27

仕様書の作成;
コーディングミスの予防;高品質コーディング
C 言語を題材に、コーディングでミスしやすい事項、可読性や補守性を高める工夫を例題で理解する。
 
7
6/3
高品質コーディング;ソフトウェアのレビュー
C言語を題材に、可読性や保守性を高めるコーディング技法について理解する。ソフトウェアレビューの方法について理解する。

 
8
6/10
ソフトウェアのテスト
ソフトウェアのテストの意味と複数のテスト戦略について理解する。 6/10 は出張の予定です。代講を高木先生にお願いします。
9
6/17
品質確保の組織的取組
ソフトウェアにおけるISO 9000 シリーズ規格について、その意味と概要を理解する。  
10
6/24
品質確保の組織的取組;仕様書の講評
演習のグループ分け等
11
7/1

リファクタリング

Java言語を対象に、コードの保守性を高める技術「リファクタリング」の意味を理解する。

12
7/8
レビュー演習
例題について、レビューにより品質を高める体験をする。
13
7/15
ソフトウェアのデバッグ、テスト演習
デバッグ手法について理解する。テスト仕様書に沿ったテストを行い、ソフトウェアをテストする。 デバッガの利用技術を理解し、演習体験する。

Visual C++ 2005 Express Edition について

14
7/22
まとめ
授業のまとめを行う。
 
15
8/5
期末試験
記述式試験により、理解度を確認する。  

リファクタリングの例題

1
(問題)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
(最終)

レポート課題

回数
締切日
内容
講評
1
5/8
ソフトウェアエラーによる事故例について  
2
6/10
仕様書の作成 レポート返却済
3
8/12
最終レポート  

レポートの提出方法

参考書

オフィスアワー

オフィスアワーは原則金曜3コマ。電子メール(tarumi@eng.kagawa-u.ac.jp)と講義ホームページ内掲示板では随時受け付ける。

過去版