ソフトウェア信頼性 (火4) 2009年版 担当:垂水

last update: 2009/08/07

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注意事項

授業の目標

  1. ソフトウェアの品質について、その特性を複数説明できる。
  2. 仕様書作成時に注意すべき事項について説明でき、簡単なモジュール仕様書を作成できる。
  3. ソフトウェアのレビューの方法について一例を説明できる。
  4. テストについて複数の方法とそれぞれの目的を説明できる。
  5. デバッガの主な機能について説明できる。
  6. ISO-9000 シリーズの意義とそのソフトウェア開発への適用時の注意事項について説明できる。

授業の概要

まず、ソフトウェアのライフサイクルの中で信頼性・品質に関係する部分について注目する。次に、ソフトウェアの信頼性・品質を定義する。その後、ソフトウェアのライフサイクルに沿って、見積もり、仕様書作成から、テスト、保守まで、それぞれの場面で使われる技術・技法について解説と演習を行う。さらに、組織的立場からの取り組みとして、ISO9000シリーズについて説明する。

成績評価

レポート50%、期末試験50%で評価し、目標達成が確認できた者を合格とする。レポートでは、授業の目標のうち(2)(3)(4)(5)について与えた問題について達成できていることを確認する。試験では、授業の目標のうち(1)(2)(3)(4)(6)について基本的な知識を確認する。また試験では授業の目標(1)〜(6)に含まれない内容で授業で触れた項目についても出題し、解答内容によりより高い成績評価を付与する。

講義予定/経過

資料は更新されることがありますので更新日に注意してください。

回数
講義日
予定内容
理解目標
備考、進捗状況など
1
4/14
ソフトウェア工学概観 ソフトウェアのライフサイクルモデルについて復習する  
2
4/21
ソフトウェアの信頼性・品質とは ソフトウェアの品質の定義、その中での信頼性の位置付けについて説明できる。  
3
4/28
ソフトウェアの尺度 ソフトウェアの品質尺度、規模の尺度について説明できる。 資料の一部を修正しました。(βのところ)
4
5/12
ソフトウェアの尺度;上流工程(1) ソフトウェアの見積り ソフトウェアの見積り技法について説明できる。  
5
5/19
上流工程(2) 仕様書の作成および演習 仕様書の意味について理解し、品質の高い仕様書がどのようなものかを説明できる。 過去の仕様書作成課題に対する講評
6

5/26

仕様書の作成および演習;コーディング(1) コーディングミスの予防 C言語を題材に、可読性や保守性を高めるコーディング技法について例を示せる。  
7
6/2
コーディングミスの予防;高品質コーディング  
8
6/9
ソフトウェアレビュー 例題について、レビューにより品質を高める体験をする。レビューの方法について説明できる。  
9
6/16
ソフトウェアのテスト(1) ソフトウェアのテストの意味と複数のテスト戦略について説明できる。 今後の演習のグループ分け
10
6/23
ソフトウェアのテスト(2) テスト仕様書に沿ったテストプログラムを作成し、ソフトウェアをテストすることができる。  
11
6/30
ソフトウェアのデバッグISO-9000シリーズ デバッガの利用技術を理解し、演習体験によりデバッガの基本的なコマンドを使用できる。
ソフトウェアにおける ISO9000 シリーズ規格について、その意味と概要を説明できる。
12
7/7
レビュー演習    
13
7/14
デバッグ演習   Visual C++ 2008 Express Edition について
14
7/21
ISO 9000 シリーズ(残り);まとめ    
15
8/4
期末試験    

リファクタリングの例題

リファクタリングについては今年は講義する時間が取れませんでした。基礎的ではなく発展的な課題なので各自自習してください。(資料

1
(問題)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
(最終)

レポート課題

回数
締切日
内容
講評
1
4/28
ソフトウェアの事故例  
2
6/9
仕様書課題  
3
  最終レポート  

レポートの提出方法

参考書

オフィスアワー

オフィスアワーは原則金曜13-14時。電子メール(tarumi@eng.kagawa-u.ac.jp)と講義ホームページ内掲示板では随時受け付ける。

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